スーパーウィン パンチンググローブのメンテ
購入直後の状態。匂いは無いとのことだったけど、若干くさいのでこれらも修斗グローブのように丸洗いすることに。
こんな感じで漬け置き洗い。『ヤシの実』の粉洗剤と粉の酸素系漂白剤を60度のお湯で溶かしてそこに投入。その後相変わらずオスバンで消毒して、すすぎ。それぞれ3~4時間くらい。
こちらが洗浄消毒が終わって乾燥中のもの。見事に皺々になっている。この状態で一晩干したものの、相変わらず匂いが取れていない。そこで今度はイソジンを使って消毒を試みた。
なぜイソジンかというと、イソジンの主成分であるポビドンヨードは人体への毒性はそれほど高くなく、取り扱いも容易で、手軽に手に入る。消毒効果でいえば塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)の方が強力だけどその名の通り脱色作用があるので今回は使えない。健栄製薬のウェブサイトで消毒薬の特徴を比較した図があるのでそちらを参照すると、ポビドンヨードの有効性が分かる。オスバンの主成分である塩化ベンザルコニウムより広範囲の菌類に有効である。
塩素系漂白剤がダメなのは明白だが、じゃあイソジンなら革製品にいけるのかというと、調べてもいけるという明確な記述は見つからない。しかし明確にダメだという記述も見つからないので、皮膚にいけるならいけるだろうという安直さでイソジンで消毒を行った。ご存知の通り茶褐色な薬のため着色が気になるところだが今回は適用する製品がそもそも茶色いので問題ない。
というわけで、イソジンに漬け置き消毒したあと洗濯機で水洗い&脱水して乾燥させたところ無事脱臭完了。ちなみにこの作業を行うにあたり調べる過程でオスバン(塩化ベンザルコニウム)は皮革製品には使わない方がいいという事を知った。
https://www.fpa.or.jp/library/old/infomation/shoudokuyaku/ichiran/syoudokuyakuichiran.pdf
そして次の画像が乾燥させたものにワセリンを塗り込んだもの。右がワセリン済み。テカリ具合が違う。またイソジンによる着色も心配する必要は無かった。
そしてこちらが両方ともワセリンを塗ったもの。実用上は問題ないので、ここでメンテ完了としてもよかったのだけれど、どうせならと思い靴クリームでハゲ部分をカバーすることに。
ワセリンが馴染んで乾いた後に、靴クリームを塗ったものがこちら。傷あとはかなり分かりづらくなり、若干マットに。塗り終わって20分ほどしてから靴ブラシでこすってある。
靴クリーム塗布してから一晩おいて、さらにウエスで乾拭きして完了。
綺麗になりました。