旧修斗グローブのメンテ 酸素系漂白剤・オスバン・タピール
先日メルカリで購入した修斗グローブの旧モデル(Winning製)をメンテしました。残念ながら、購入直後から洗浄過程までの画像は撮り忘れ(後述)。
使用済み製品のグローブということもあって、どれほどのものかとちょっと思っていたのですが、開封してみたところ別にそのままジムに持っていって使えるレベルでした。
しかし今回は購入直後から「折角だから水洗いメンテしよう」と思っていたのです。ちなみに私は革靴のメンテ大好き侍なので、革製品のメンテに関してはあまり抵抗がありません。
通常革靴のメンテをする際は、汚れを落として、水分・油分を適度に補充して、必要があれば色を戻し、磨いて完了となります。
今回のグローブも基本的には革靴の方針を踏襲する予定でいました。しかし後述とした通り、洗浄過程の写真を撮り忘れているため上記の三番目までの過程は残念ながら文字のみとなります。
水洗い(洗剤+酸素系漂白剤)
開封後すぐに、バケツに50℃のお湯と粉末洗剤と酸素系漂白剤を溶かし入れ漬け置き洗いをしました。実はこの漬け置きを仕事をしながら行ったため、漬け置きしているのを忘れてしまい数時間もバケツに放置する羽目になりました。気づいてすぐにバケツを見たところなんとも言えない嫌な臭い(これは革の匂いではなく、汚れの匂いなのか染料の匂いなのか分かりません)と、溶けだした染料でバケツの湯(もうすでに水)が青黒く染まっていました。ここで水を換え、グローブを絞り(やはり染まった水がしたたり落ちます)、再度また水にさらします。グローブを絞った時は皺が寄ったため変形しないかとても心配でしたがこの結果は後半画像でお見せします。
消毒(オスバン)
綺麗になったバケツに水を張り、そこにオスバン(塩化ベンザルコニウム)を投入し、再度漬け置き。この時もアンコの部分をつぶして中のスポンジにオスバン水溶液が染み込むようにします。やはりまだまだ染料がでてきます。オスバンと格闘技用品に関してはこちらのサイトでも消毒・消臭について触れられています。道衣についたイヤな匂い対策|Matia Okubo|note
すすぎ+脱水
1~2時間のオスバン漬け置きの後、今度は完全にすすぎ洗いをして、オスバンを落とし、染まった水も絞り出し、水が綺麗になるまで繰り返します。一度この段階でベランダに干したのですが、絞りが甘い気がしたので、柔術錬に行って道着を洗った後、グローブだけ洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水にかけ水気を切りました。洗濯ネットが青く染まりました。まだ染料が出てしまいます。
乾燥
日付けが変わるくらいに再度ベランダに干し、乾くまで放置です。半日経った段階での写真はこんな感じ。
あまり皺などは見られません。さすがWinning。溶けでた染料で白かったタグが青く染まっています。
これを夕方室内に取り込んで夜までタオルでお包みドライしたものがこちら。
ここまでくるとあんまり変化はありません。革の状態も問題なさそう。さすがWinning。
タピールでのメンテ
さらに一晩置いてから、タピールのレーダーオイルでメンテしたものが次の写真です。タピールのレーダーオイルは革靴メンテでは割とよく使われる完全天然成分のオイルで、靴用に愛用しています。皮革製品には大概いけるという話なので、旧修斗グローブにも試してみました。タピールの紹介についてはこちらのサイトも参考にしてみてください。タピール(Tapir)レーダーオイルの使い方【最高に革靴に優しい汚れ落とし】 | ミウラな日々
右側がタピールでメンテしたもの、左がまだのものです。艶がでてます。
オイルアップ前のものは乾燥して、マットな感じですが、
タピールでオイルアップしたものはこんな感じになっています。
これが両方ともタピール後の写真です。
オイルアップが若干足りない感じがしたのでワセリンを足して、タオルで磨いて完了です。開封時に多少あった使用済みのグローブの匂いも全く無くなり、むしろタピールの柑橘系の匂いがしています。見た目も綺麗になり新品同様とは言えないまでも、かなり生き返ったと言ってもいいでしょう。